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豆腐の食育カリキュラムの一例

古来より日本人の食卓で親しまれてきた、豆腐。しかし、食生活の欧米化により、大人はもとより、子供たちは動物性食品や加工食品、ファーストフードなどを好んで食べるようになってきました。しかも、都市部では外食する機会も増えています。こうしたことから肥満やメタボリックシンドロームが増加傾向にあります。この流れにストップをかけるためにも、豆腐など和食のすばらしさ、重要さを、子供たちに理解していただく必要があります。

豆腐に興味をもってもらい、そして順序よく教えていくことが大切です。そのために豆腐の食育カリキュラムの一例をご紹介します。このカリキュラムは子供たちに和食の大切さや伝統を理解してもらうことを主眼において作成しました。

1 ●豆腐クイズ基本編
豆腐に興味をもってもらうことが目的です。クイズ形式で興味を喚起しましょう。基本編は○×式の設問となっています。○×で回答してもらい、その根拠などを聞いてみるのも、知識欲をかりたてる手法と考えます。
「基本編」のクイズがきっかけとなり、この協会の資料をもとに豆腐について学びたいという意欲がでてくれたらと考えます。

2 ●豆腐はどこから伝えられたのか?
豆腐を知るには、それがどこで生まれ、日本人はその食文化をどう育んだのかを知ることが大事です。
中国から伝わった豆腐が、日本で和食として取り入れられました。伝わったとされるルートは諸説ありますが、様々な説を紹介いただき、歴史や当時の社会背景に興味を持ってもらいたいものです。

3 ●豆腐の原料は?
豆腐は何からできているのか、それを理解してもらうのが目的です。そして、豆腐の原料である大豆の加工食品は味噌や納豆など、他にもたくさんあることを知ってもらいます。また、豆腐由来の大豆加工食品が様々にあることにも興味を持ってもらいたいと考えます。
和食の中でも、大豆が重要であるということを理解してくれれば、大豆と日本人の関わりや、国内産大豆の生産状況に関心をよせてくれると考えます。

4 ●家庭での豆腐作り
豆腐作りを家庭で体験してもらいます。実際に作ることで、豆腐を身近に感じてもらえるようになるはずです。
しかしながら、容易に市販の豆腐のようには固まりません。豆腐は加工がとても多岐にわたる食品であって、作り上げるためには経験や労力が必要だということも感じてもらいたいものです。

5 ●きぬごし豆腐ともめん豆腐の違い
きぬごし豆腐ともめん豆腐はどう違うのか。一口に豆腐といっても、その食感や製造工程の違いで、様々な呼び方があります。日本人がとても繊細に、また、表現力を駆使しながら豆腐文化を育んできたことが伝わればと考えます。さらに、海外での豆腐事情を紹介します。我が国で育まれた豆腐が広く世界で受け入れられていることが伝わればと思っています。豆腐は国際的にヘルシーなイメージの食品で、評価の高い食品です。我が国の食文化を尊ぶきっかけになればと思います。

6 ●豆腐にはどんな栄養があるか?
豆腐にはたんぱく質をはじめ、さまざまな栄養素が含まれています。とても栄養価の高い食品だということを理解してもらうために、様々な栄養素を紹介します。なお、日本食品標準成分表などを参照してもらいながらお話しいただくのも良いと思います。

7 ●おいしくて健康な豆腐料理のすすめ
おいしい豆腐料理を子供たちに作ってもらいましょう。健康によく、おいしい豆腐料理で和食の良さを感じてもらいましょう。
今、豆腐は容易にしかも安く購入できます。そうなったことで、様々な豆腐料理が家庭でもできるようになったのです。

8 ●おもしろ豆腐Q&A
豆腐の知識を深めてもらうなかで、豆腐のクイズとして、紹介してもらうことを目的としています。この質問は協会によく問い合わせのある質問をまとめたものです。クイズ大会のような感じで、盛り上げていくのも面白いでしょう。また、自分たちで調べさせ、発表してもらうのも理解度を深めてもらえる手法です。

9 ●豆腐クイズ卒業検定
これまで紹介してきた「豆腐に関する知識」の理解度をクイズで確かめてみて下さい。基本編とはことなり、全ての設問が記述式となっています。
正解、不正解の数での評価を目的としていません。身をもって体験した経験や知識が「自分を取り巻く食の環境」を見直すきっかけになればと思います。わが国の伝統的な食文化への興味を抱いてもらえればと思います。「豆腐」を通じてみなさんがより深く物事を考えたい、という気持ちが生まれればと思います。

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