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おでんのルーツは豆腐料理にあった

豆腐にはさまざまな調理法がありますが、最近では、豆腐を焼いて食べる機会は減っているようです。

しかし、江戸時代の豆腐料理本『豆腐百珍』の中では、100種類の豆腐料理のうち、豆腐を焼いて作る料理が20品紹介されています。そのうちの14品が田楽です。

また、「弥次さん」「喜多さん」で有名な、十返舎一九の『東海道膝栗毛』では、2人が江戸の日本橋から京都の三条大橋に到着するまでに、各地でいろいろな食べ物を口にしています。その中で一番登場回数が多いのが、田楽だそうです。

「田楽」と「おでん」

田楽とは、豆腐を四角く切って串にさし、味噌をぬって焼いた料理です。その形が、田植えの際、豊作を願って舞う田楽舞の田楽法師の姿に似ているところから、この名がついたと言われています。

ちなみに、田楽に「お」がつけられて「お田楽」。それが「おでん」になりました。それとともに、材料を串にさして味噌をつけて焼くよりは、味噌で煮た方が効率がよいということになり、現在のおでんの原形となっていったのです。

江戸の庶民は、豆腐を焼いて作る田楽のおいしさを知っていました。しかし手間がかかる上に、煙や臭いが出る料理法ということで、次第にすたれてしまったのではないでしょうか。

しかし、豆腐をよりおいしく食べる方法として「焼く」というやり方は捨てがたいものがあります。手軽に焼いた豆腐を味わうには、スーパーなどで焼き豆腐を買ってくればOKです。

また、木綿豆腐をよく水切りして、串をさし火から遠く離してゆっくり焼けば、焼き豆腐のできあがりです。大豆の香りが香ばしく、豆腐のおいしさを改めて実感できる食べ方です。

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