日本豆腐協会は、日本を代表する豆腐製造業者から成り立っている組織です。
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最近、日本の味噌やしょうゆなどの調味料が海外でもずいぶん使われるようになりました。実際、英語では、味噌は"miso"または"bean paste"と呼ばれていますし、しょうゆは"soy"または"soy sause"と呼ばれています。 世界の「tofu」ところで同じように、「豆腐」もアメリカやヨーロッパで使われるようになってきました。豆腐は"tofu"と呼ばれ、今や世界共通語と言ってもいいほどです。 豆腐が欧米で広く使われるようになってきた理由は、健康食品として注目を浴びたからです。特にアメリカでは、以前から肉の食べ過ぎによる肥満、動脈硬化、心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病が増加。その対策として、食生活の改善が必要だと言われるようになりました。70年代の後半には、アメリカ上院議会が「健康を守るには日本食がよいモデルになる」とリポート。それをきっかけとして、アメリカで日本食ブームが巻き起こりました。 日本の食材の中でも、欧米の人たちに受け入れられたのは豆腐でした。それは、豆腐の味にはクセがないために、新しい食材として受け入れやすかったからではないでしょうか。 はじめの頃は、主に菜食主義者や環境問題に興味を持つ人たちの間で、豆腐が食べられていました。しかし、アメリカ人の健康に対する意識が高まるにつれて、健康にいい食材としての豆腐の存在が知られるようになり、次第に需要が伸びていきました。 とは言っても、豆腐はまだ料理店で食べる特別なものでした。その状況を変えたのは、『ザ・ブック・オフ・トーフ』という本です。豆腐についての解説と、料理法を紹介したこの本がベストセラーになったことで、ほとんどのスーパーに豆腐が置かれるようになったのです。 今や豆腐は世界共通の食材なのです。 |