


豆腐は女性ホルモンの不足を補うほか、
更年期障害を予防するのに役立つ栄養素が含まれた食品です。
女性らしい体を作り、若さを保つ女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)は卵巣の中の卵胞から分泌されていますが、20歳前後をピークに、加齢とともに徐々に分泌量が低下していきます。そして、40歳代後半ころから急速に低下して、更年期を迎えることになります。
更年期障害と呼ばれる、さまざまな症状は、エストロゲンの分泌が低下しただけで起こるものではありません。エストロゲンの分泌量が大きく低下すると、脳の視床下部からは卵胞に分泌を促す卵胞刺激ホルモンが多量に分泌されます。しかし、このホルモンの刺激を受けても卵胞からはエストロゲンが充分には分泌されないため、卵胞刺激ホルモンは分泌され続けます。エストロゲンの低下と卵胞刺激ホルモンの作用が重なって、めまい、ふらつき、のぼせ、冷え、頭痛、肩こり、イライラ感などといった更年期障害が現れるようになります。
このように更年期のホルモンの変化は誰にもあるものですが、更年期障害の程度は個人差が大きく、ほとんど感じない人から重い症状に悩まされる人まで千差万別です。
このような差はストレスと関係していると説明されています。ストレスは自律神経の調整を狂わせ、ホルモン分泌や体温調整、血圧調整などに乱れを生じさせます。ストレスが大きいほど女性ホルモンの分泌が低下しやすく、更年期障害が強く出るということです。
こういったことから更年期障害を予防し、症状を軽くするためには、ホルモン分泌を整えるとともに、ストレスの解消につながる栄養成分を摂ることが大切になります。それに役立つ成分が豆腐には含まれています。