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肥満者は血液中のコレステロール量、過酸化脂質が多いのが大きな問題です。

30才未満では日本人のコレステロール値はアメリカ人より高い

肥満者は、血液中のコレステロール量も多く、脂肪が酸化した過酸化脂質が多いことから、がんや、動脈硬化が要因となる心臓疾患、脳血管疾患も多い傾向になります。

過酸化脂質は、体内の脂肪が活性酸素によって酸化したもので、細胞を傷つけやすく、発がん物質が細胞に侵入しやすくなることから、がんの要因となっています。

動脈硬化は、血管壁が硬くなり、血管が狭くなり、弾力性が弱まるもので、血流が低下することから臓器の機能が低下したり、血栓ができた場合には狭くなった血管が詰まってしまうことにもなります。血栓で血管が詰まると、そこから先の血管に新鮮な酸素と栄養素が運ばれなくなって組織の一部が死んでしまったり、脳や心臓、腎臓などの働きが大きく低下して死に結びつくことにもなりかねません。

コレステロールは細胞膜の材料であり、ホルモンの原料ともなっています。コレステロールは脂質で、水成分の血液とはなじみにくいために、肝臓から血液中に放出されるときには、たんぱく質とリン脂質(レシチン)に包まれたリポたんぱくになっています。

善玉コレステロールと悪玉コレステロール

このうちコレステロールの割合が高くて、全身の細胞にコレステロールを届ける役目をしているものをLDL(低比重リポたんぱく=悪玉コレステロール)、コレステロールの割合が低くて血液中で余分になったLDLを肝臓に運び去る役目をしているものをHDL(高比重リポたんぱく=善玉コレステロール)と呼んでいます。

血液中のLDLは、活性酸素によって酸化すると、白血球のマクロファージがこれを異物と認識して貪食(盛んに食べて処理)します。一定量を貪食したマクロファージは活動を停止して血管の内壁の中に入り込みます。これが続くと血管壁は硬くなり、弾力性が弱くなるとともに血管が狭くなっていきます。

LDLが悪玉コレステロールと呼ばれるのは、動脈硬化の要因になるからです。また、HDLは、LDLを運び去るから善玉コレステロールと呼ばれているわけです。

動脈硬化を防ぐには、血液中のコレステロールを減らすとともに、活性酸素を消去することが大切となります。

血液中のコレステロールのうち約3分の1は食事で摂ったものに由来していますが、残りの約3分2は肝臓で合成されたものです。糖質、脂質、たんぱく質を多く摂ると、それだけコレステロールが作られるようになり、血液中のコレステロール量も増加していくようになります。

心臓疾患は日本人では死因の第2位(約14%)となっていますが、アメリカではがんを超えて第1位となっています。心臓疾患とコレステロールとの関係は 1960年代から数多くの調査が行われ、明らかにされてきました。そして、コレステロールを減らす国民的な運動によって、アメリカ人の平均コレステロール値は年々下がる傾向にあります。

それに対して日本人のコレステロール値は年々上昇する傾向にあり、30歳以下ではアメリカ人よりも高くなっています。日本人は歴史的に低栄養のものを食べてきたことから、腸管での吸収率が高く、コレステロールも吸収されやすくなっています。

その結果、30年前には10倍もの開きがあった日本人とアメリカ人との心臓疾患での死亡率は、今では5倍ほどの差まで縮まっています。


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